이삽코리아/한국우리사주협회

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株主総会でのエドワール・ミシュランのスピーチ

2001年5月18日
仏・ラドゥー

株主総会でのエドワール・ミシュランのスピーチ

株主の皆様

2000年は、皆様方がオーナーであるこの会社にとって次の3点において鍵となる1年でした：
・まず第一に、原材料価格が高騰するなど予想以上に厳しい環境の中で、弊社はタイヤ業界でもっともよい業績を達成する力があることを示しました。
・次に、弊社は業界内で戦略的リーダーシップを発揮しました。マーケットシェアを伸ばし、PAXシステムの開発と普及についてピレリ社に引き続いてグッドイヤー社とも合意に達したことは、将来に向けてこの業界をリードする大きな出来事です。
・最後に、弊社の社員はさまざまな課題を理解する上で団結力と思慮深さを示しました。欧州での競争力を取り戻すための戦略を発表した際には緊張が高まりましたが、その後は弊社は沈着かつ厳格に欧州、米国およびアジアでの再編を進めています。

このようによい業績を上げることができたのは、次のような戦略的な理由が根本にあるからです：
・第一の理由は、クオリティとイノベーションを最優先にしてきたことです。
・第二の理由は、マルチブランドによってあらゆるセグメントに供給するという使命を果たしながら、最も収益性の高い市場に照準を合わせて世界的な成長を達成することを固い決意をもって選択したことです。
・第三の理由は、顧客、従業員、株主の３者からなる私達のチームの中で、経営感覚が発達してきたことです。
・最後に、多くのグループが成長を遂げるにつれてまとまりを失っていく中で、私たちのチームは国際的なレベルで強い団結を保つことを大切にしています。ここで特に申し上げたいのは、私たちのチームがグループ内の新会社に自分たちのノウハウを広めるために高い機動力を発揮していることです。また、99年にフランスで起きた混乱の後、再び落ちついて対話できる環境を作るために貢献し、週35時間労働に関してバランスの取れた合意へと導いた人々を賞賛したいと思います。

株主の皆様方の前で私たちの全てのチームを称えることができることを光栄に思っております。

技術、生産、販売、財務といった企業活動のさまざまな面にこの会社のチームが深く関わっていることを念頭において、フランソワ・ミシュラン、ルネ・ザングラフと私は、皆様方の会社においてこうした従業員たちを株主に加えることで活性化させていきたいと望んでいます。

フランスと諸外国にあるグループ各社の従業員持ち株比率の引き上げを承認して頂くための投票をこの後で提案いたします。また同時に、役員と管理職へのストックオプションの付与または株式購入を承認していただくための投票も提案いたします。CGEM（ミシュラン持株会社）の業績にも見られるように、企業の国際的な活動により緊密に関わりたいという願望が従業員から頻繁に上がってくるようになりました。今こそこの期待に応え、全従業員がミシュランの株価上昇に連動した報酬を享受できるようにするほうがよいと思います。

特に、従業員持ち株方式によって従業員が株式を有利な条件で購入できるかどうか、または株価の変動に連動した特別報酬を付与できるか検討しています。このプログラムは、皆様方の会社の本拠地であるフランスではもちろん、他の60ヶ国にあるミシュランのグループ会社においても実施されるでしょう。

また、大半の管理職がストックオプションまたは株式購入のプログラムに参加できるようにするほうがよいと私たちは考えています。そのためCGEMの3.7%増資を皆様方の投票に委ねますが、このシステムによって皆様方の会社と従業員の結びつきが強まり、グループの発展にも寄与すると確信しています。

この改革は私たちの業績を改善し将来を確かなものにするための切り札となることでしょう。なぜならば、今後厳しい競争の中で、これまでになく人材、特に彼らが果たす責任のレベルによって差がついていくことになるからです。グローバルなビジョンを備えた人々を引きつけチームを維持していくことは、明日の企業にとって新たな課題となっています。勝ち残る企業とは、自らの目標に向かってチームの一体感を高めていける企業です。企業の国際化が進み、雇用市場で流動性が高まっていく中で、この課題はいよいよ現実のものとなっています。

ミシュランの企業文化には、この課題に立ち向かうための切り札があります。事実、私たちの先輩方は驚くほど現代的な直感を備えていました。私たちは時代と共に責任ある組織づくりを学んできました。今日、皆様方がモンソーのグループからお聞きになった通りです。

ユニロイヤル・グッドリッチの買収から10年が経ち、ミシュランは真に世界的な規模に成長しました。2000年の北米での売上は全体の39%を占めており、私たちの売上高は欧州と北米でほぼ同水準になっています。今日、売上全体の85%はフランス国外で上げたものですが、これは非常に稀なケースだといえるでしょう。しかし、自動車・輸送産業が今後発展していく市場に近づくために、今後もさまざまな国々で生産活動を行うことになるでしょう。

最近発表した中国とルーマニアにおける２つの案件は、こうした動きを表しています。
何が私たちをこれらの国々に駆り立てるのでしょうか？生産移転？いいえ、違います！

市場の変化に対応する柔軟さを備えていれば西欧でも北米でも競争力を維持できることを私たちは知っています。私たちは日々の活動でこのことを証明しています。私たちが新興国に進出するのは、産業面でのプレゼンスが必要だからです。これらの諸国が発展し、私たちの顧客であるメーカーが進出することによって、急速な成長が見込まれる市場が生まれています。

さきほどロリエ氏が皆様方にご説明した通り、私たちは負債を適正なレベルに抑えながら費用対効果の高い投資を行い急成長する開発案件を進めており、これらの会社の経営を実際にコントロールすることを目指しています。

中欧をカバーするために、ルーマニアでトファン社の90%以上の株式を取得し活動を引き継ぐ準備を行っています。中国においては、NO.1メーカーの上海タイヤとの合弁で乗用車・ライトトラック用のラジアルタイヤを生産することで合意に達しました。新会社への私たちの出資比率は70%です。この事業によって私たちはアジア最大の市場である中国でトップとなり、2005年までにアジア第2位のタイヤメーカーになるという私たちの戦略的な目標に一歩近づくことになります。

このように事業を拡大していく中、企業文化の一貫性を保つことが非常に大切になります。私たちチーム全員が結束しなければなりません。そこで、社員が株主になることは私たちがこの目標を達成するための切り札となる制度なのです。

では、タイヤ産業の収益性とミシュランの株式相場における展望はどうなのでしょう？

タイヤ産業の特徴は、一般に考えられている以上に安定して成長していることです。長期にわたって、年率2%から3%の成長を続けています。もっと力強く成長しているセグメントもあり、純正装着の市場に比べて市販用タイヤの市場は非常に安定しています。このセクターはキャッシュフローマージンも良く、営業利益率の見通しも他の産業よりもはるかに高くなっています。

皆様も弊社の2000年の営業利益率が7.6%あることにお気づきのことでしょう。

その一方で、私たちの市場では競合メーカーの困難な状況が不利に働き、タイヤ産業の財務上のイメージは低下しています。

そのためミシュランの財務状況もまだ正当には評価されていません。しかし、私は明るい見通しを抱いています。今年より部門別のレポートを開始し、投資家向けの広報活動を強化しています。これによって今後もさらに重要性を増していくセクターにおいて弊社が適切な戦略を立てていることが認識されていくことでしょう。

弊社の現在の株価は市場が流動的になっている影響を受けていますが、1995年以来続けてきたように増配できるよう努力を続けていくことを固く決意しています。

2001年に関しては、第一四半期のマイナスが一年のトレンドを象徴しているとは考えていません。

しかし、私たちは目標と実績がかい離することがないように投資と営業費用の両面でいち早く対策を講じ、安全運転をしてきました。

親愛なる株主の皆様。皆様方の会社が予測のつかない困難な市場で戦い続けていかなければならないことは事実です。しかし、ミシュランは今、リーダーシップを強化し競合よりもよい実績を上げるための構造的な切り札を持っています。どのような切り札なのでしょうか？これについてもう少し述べさせてください。

・卓越したブランド力、ミシュラン。市場におけるブランドの重要性が増しており、特に道路を走るときにはこれまでにないほど安全性が重視されています。生産工程や全世界で生産した製品に対して全面的に行っている検品の中で異常が発見された場合には、私たちのチームは消費者保護のために最善の解決策をとっていることを強調したいと思います。これは信念なのです！

私たちは日本で数週間前、現場で組織的に実施している検査で不具合が見つかったタイヤ55,000本の自主回収を行いました。私たちは卓越した品質管理システムを導入しており、これを実行に移したのです。不具合のあるタイヤは消費者に危険を及ぼす恐れがあるにもかかわらず、これまではこのような手段が一般的ではなかったため、この自主回収は日本の行政当局を大変驚かせたようです。このクオリティに関するイメージに関しては、ビバンダムが世紀のベストロゴに選ばれたことも非常に嬉しく思っています。

・第二の切り札は、BFグッドリッチ、クレベール、ユニロイヤル、ライケン、コルモランなどミシュランを補完するブランドを数多く揃えていることです。これらのブランドによって、私たちはさまざまなカテゴリーでディーラーやエンドユーザーのニーズに応えることができます。

・第三の切り札は、フランスのラドゥー、米国のグリーンビル、そして日本でたゆみなく続けている研究開発の努力です。私たちは自動車のサスペンションシステムを研究し、これに関連する専門知識を蓄積しており、カーメーカーと技術革新のための対話を進めていくための力となっています。

・最後に、真のサービス精神を持っていることです！最近、インターネットでヨーロッパの旅行者向けに情報発信するデジタルサービス、「ViaMichelin」の記者発表を行ったのですが、その場で「ミシュランは単なるゴムとタイヤの王者ではなく、現代社会におけるモビリティー、旅行や出張といったあらゆる移動のニーズを全て満たすことのできる会社になるべきです」と申し上げました。このことは、PAXシステムに代表される私達の新製品や新サービスにも現われています。

これら全ての切り札は、あなたがたの会社の将来に青信号が点っていることを示しています。

進むべき方向は決まりました。羅針盤もあります。私達のチームは、晴れの日も苦境にある時も前進し続ける力があることを証明しているのです。

私達はチームを信頼しています。

皆様方の信頼に感謝します。